Age of Empires屈指の文明！と言われた時代があったアッシリアさん。ExtensionPackであるRoRが主流になった以降は、特性である「町の人の速度1.5倍」から1.2倍に弱体化されたことで生産力が低下し、よくわからない中途半端な文明に落ちぶれてしまいます。
当初は使いやすさから大ブレイク
1997年Age of Empiresリリース当初は皆がこぞってアッシリアを選んでプレイしていました。当時のオンラインプレイでは戦略も成熟しておらず、道具～青銅の時代が主戦場になることが多かったためです。
弓兵の撃つ速度＋４０％という特性は道具と青銅の時代では驚異的です。道具の時代の原始弓射手でも、アッシリアだと殲滅力があります。それが青銅の時代になると、機動力のある戦車弓兵が出てくるのですが、これがもう本当に強かったですね。ただでさえ青銅の時代の主戦力である戦車弓兵が4割り増しで強いんですから。
町の人の速度1.5倍（RoRでは1.2倍）で安定した進化が期待できます。これはAoE初心者にも歓迎され、とりあえずアッシリア。初心者にも優しいアッシリアとしてエイジオブアッシリアと言っても差し支えない程の興隆を極めていました。
プレイヤーの成熟期にかけて人気に陰り
「鉄の時代にバチバチでやり合うのって面白いんじゃない？」プレイヤーたちは気づいてしまったのです。鉄の時代にでこそ輝く文明の存在や、テクノロジーの数々。青銅の時代ではできない、ダイナミックで戦略性の高い戦いかたがあることを。
道具ラッシュは自粛せよ！石の時代から♪道具の時代♪はみんなで仲良く進化して、小競り合いは青銅の時代から！という暗黙のルールが広がります。
RoRで弱体化し完全に終わる
町の人の速度が1.2倍に調整されます。ここで進化の速さを楽しみたいだけの進化マニアがアッシリアを見限ります。
鉄の時代にやることが無いんです。生産できるユニットは多いのですが、鉄の時代の主力となる投石機に有効なテクノロジーが弾道学しかないなど、まあ言ってしまうと「ゲームが長引けば長引くほど面白くない」という、微妙な気持ちにさせられてしまいます。
おいおい、撃つ速度＋４０％の弓騎兵を忘れてもらっちゃ困るぜ？とお思いのかたもいらっしゃるかと思いますが、この弓騎兵というユニットが本当に使えないのです。生産コストが高いわりに戦車弓兵に毛の生えた性能（むしろHPは低い）なので使い道が限られます。
総評
日本プレイヤーのスタイルにはあわなかった気がします。プレイヤー成熟期にかけて道具の時代での戦闘＝悪という同調圧力がうまれました。文明の特性上、アッシリアが優位に立てる序盤に積極的に動くべきなのですが、周りに気を遣ってそれができないという不幸な結果になった気がします。